2. 成分を体内に取り込む作戦

結局抱合されて無害化して排泄しなければならないような成分は、体にとっては異物であり、毒物なのです。

医薬品とてこの法則から逃れることはできません。したがって医薬品は機能性成分を、抱合されずに生理活性を維持したまま体内に取り込まれるようにドラッグデザインをします。たいへんな基礎データと知恵と試行錯誤が求められる研究が必要です。さらに体内に取り込まれたならば、それまで体内に存在しなかった物質なので、毒性がある可能性があります。そこで副作用を厳密に調査するわけです。

さて、機能性食品の場合はどうでしょうか?もともと食品の成分なので、「食経験」があるという理由で厳密な副作用の調査などはありません。しかしまともな機能性食品であれば、少なくとも、体内に取り込まれ生理活性を発揮できるような工夫が必要になってきます。

オレンジジュースそれではこれから8種類の作戦を、それぞれ見てみましょう。なかなかおもしろいですよ。

次へ⇒ 2-1. 局在化作戦

2-2. マスク作戦
2-3. 寄せ付けない作戦
2-4. 問題ない作戦
2-5. 変身作戦
2-6. 脱皮作戦
2-7. 組み合わせ作戦
2-8. 吸収されない作戦

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